短大を卒業してから2年程は福岡でアルバイトをするなど定職には就いていなかったが、故郷である大分に戻ってからは設計事務所に就職。しかし、デザインをやりたかったはずが設計図や図面等の作成業務が多く、畑違いであることに気がついて退職する。
その後はアルバイトとしてカメラ工場で約3年勤務。同僚が退職する際に似顔絵をプレゼントすると、それが好評で他の人からも頼まれるようになり、高橋社長が知らない人からも声を掛けられる程の人気者になったと云う。
似顔絵に需要があることを再認識した高橋社長は、2005年5月にウエディングボードに特化したアトリエを起業する。
創業当時は集客に苦労し、様々な手法を模索していたとのこと。
そんな高橋社長は、既に小学生の頃からお金を稼ぐことの大切さや楽しさを覚えていっていたようで、小学3年生で新聞配達を始め、毎日130部配っていたと云う。また、友人が読み終わった週刊誌を譲ってもらい、それを古本屋に売るという方法でお金を稼いでいたとのことで、経営者資質はその頃から培われていた模様。
Webマーケティングによる集客が成功し、徐々にお客は増え続け軌道に乗ったところで、ようやく法人成りし、2011年に似顔絵㈱を設立する。
高橋社長曰く、「一番忙しかった時は、1日に10枚ほど絵を描いていた」とのこと。
吉本はこの時に、「1人でやるには限界がある。目安として売上100万円を超えたらスタッフを増やすべきだ」と高橋社長にアドバイスをしており、まさに言葉の通り売上100万円を超えた段階で従業員の雇入れを決めたと云う。
現在、高橋社長は数名のスタッフを抱えて絵を描きつつ、アーティストの育成にも注力している。所謂、絵書きのプロダクションである。
高橋社長が育成したアーティストの1人、「ラクガキヤのマコ」は今や有名人になっており、似顔絵アーティストとして世界を舞台に活躍していると云う。
また、岡野藍さんは似顔絵とウェディングツリーを掛け合わせた作品で有名。繊細でかわいい似顔絵は若い女性に人気だ。
ラクガキヤのマコ
https://kzc-rakugakiya.com/
岡野 藍
https://happyangel.net/