2021.12.14
第１１回目の対談ゲストは、フリーランスのライター。構成作家として活躍する白鳥美子さん（以降、白鳥氏と記す）。
主婦であり、母であり、趣味を楽しむ一見どこにでもいる女性に見えるが、ラジオの構成作家、ライターという専門的な職業に就いている。
特別なトレーニングは一切受けずプロになった魔法使いのような人。
声がいつも「笑声」のためか。話しているととにかく勇気が湧く。そんな不思議な女性だ。
何かに情熱を向けられる人は時間の使い方がうまい。
吉本が『初対面の時に「この人とじっくり話したい」』と感じたのはそういう要素が溢れてるからかもしれない。
一人旅が趣味という人は多い。しかし、計画を立て、実行し、アウトプットできる人は少ない。自然体というのはこういう人のことを呼ぶのだろう。
いつもの街を気取らず歩くように好きなことをやって、いきいきとした時間を送る。
結婚して自由をつかむ
掃除、洗濯、ご飯作り。育児、子育て。子供の成長とともにいろんな出来事があり、白鳥氏自身の家庭環境が厳しかったので主婦になって何でも自分で決められることがすごく自由だった。結婚、
出産、子育てが１つ目のターニングポイント。PTAの副会長、読書会を企画して読み聞かせなども率先して取り組んだという。
パパと交流させるため、いろいろ考えて実践した。
パパ大好きの娘（２０代）になった。それは私のおかげ（笑）
得意気に笑うその姿から、「自由をつかんだ」という表現が少しもオーバーでないことがよくわかった。
４歳年上の兄の影響
ライターという専門性の高い仕事に就くには何百時間も学び、少しずつ経験を積み上げるのが一般的な道のりだ。仕事の依頼が継続的に入るようになるにはインタビューやライティングの技術だけではない。資格のない職業の中で数えると難易度は最高クラスかもしれない。
しかし、白鳥氏はライターになるためのトレーニングは一切受けていない。もう少し詳しく言うと、独学もしていないのだ。
目指したわけでも、狙ったわけでもないのにライターとして活躍する白鳥氏。ジャンルを問わず仕事があちこちから舞い込んでくるという。
ライターの仕事に巡り会えたことが２つ目のターニングポイント。
４つ上の兄の影響で小学生の頃に背伸びして読み始めた『田辺聖子』さんの小説がライター白鳥美子の起源と言えるかもしれない。
『ラーメン煮えたもご存じない』
『田辺聖子』さんの小説『ラーメン煮えたもご存じない』がすべてのはじまり（笑）。
当時は意味が分からないまま読んでいたけど、その『背伸び』は長続きしたんです。ただただ、好きなこと（読書）をしてきただけ。
と、白鳥氏はあっさり断言する。
なるほど、国語の成績が常に優秀だったというのもうなずける。
2023.11.2第1５回目の対談ゲストは、大阪府立箕面東高等学校（以降、箕面東高校）の教諭、村上淳一さん。村上淳一さん（以降、村上…
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