夕陽ヶ丘法律事務所は、ITを駆使した弁護士事務所を目指しているという。弁護士用のCRM（Customer Relationship Managementの略語）を作り、顧客管理をしやすいシステムを導入することが今の弁護士界には必要だと考えている。これが成功すれば、井上先生はITを活用した弁護士像のモデルとなることは必至だろう。

井上先生は「弁護士事務所も中小企業なんだから、中小企業としての企業努力はするべきだ」と断言。今までも業務の手順書をマニュアル化し、事務員に頼める仕事を増やすことで、依頼者へのレスポンスや説明などがスムーズに進むよう努力してきた。

中長期での展望は、第一に所属弁護士の人数を増やすこと。次にトラブル事例のチェックポイントを逆アナウンス出来るような仕組みを作りたいとのこと。　

プライベートでは妻と約２歳半の長女を溺愛し、「娘が僕の唯一の楽しみ」と話す。

趣味は仕事と無関係の本を読むことで、現在は特に統計学の本を読み漁っているという。

仕事もプライベートも勉強から離れない生活を送っているが、その傍ら前述したように漫画「カバチタレ！」（行政書士事務所を舞台にして、主人公が様々なトラブルに葛藤しながら、法律知識を用いて依頼人を守っていくという物語）も愛読書の１つになっている。